2013年5月25日土曜日

COGU fskm-sgl

COGU(コグ)というイタリアのブランド(老舗のグッチの創始者の孫、コジモ・グッチ氏の興したブランドだそうで、グッチ同様、時計専門のブランドではありません)の自動巻ゼンマイ腕時計がとても気に入ってしまい、ちょっと集めてしまいました。そのうちの一点です。
総ステンレス製で表面と裏面がスケルトンで、中のメカニズムが見えます。
ご覧のように時計としての実用性は、ほぼ期待できない腕時計です。針のボリュームが小さいものですから背面のメカニズムに視覚的に埋もれて視認性は最悪、リューズを引いて長針・短針を合わせるときも秒針が止まらないので秒まで正確に合わせられない、そして結構進み遅れが激しい、時分秒だけでカレンダー機能など一切ないと実用性だけを見れば、例えばカシオなどのソーラー電波時計の足元にも及びません。
でもかっこいいんです。ステンレス無垢のケースとバンドの仕上げはその値段が信じられないほどいいし、ずしりと重いのもいい雰囲気を出しているし、中のメカニズムも彫刻(もちろんこのお値段ですから手彫りではなく、NC加工)が施されていたりして、魅せる工夫をしている。
カシオのソーラー電波時計のファンである私はこの時計を最初に見たとき、その価値観が180度ひっくり返りました。で、これもアリだなあ、と。
作り手は、「いいじゃん、時間なんてだいたいわかれば。それよりかっこ良くて注目されるものを」というメッセージを発しているのかもしれません。この実用性を完全に無視した潔さがとても気持ちよかったものでこの時計を購入し、紹介させていただきました。

最後に自動巻のメカニズムは少し使っていたら結構よく巻けるようになりましたし、腕からはずしてから止まってしまうまでの時間も1日以上は楽勝になってきましたし、自動巻ゼンマイ時計としての実用性は決して悪くなかったことを付け加えておきます。

私はこちら(楽天市場へリンクしています)から購入しました。安くて早くて感じがいい、平均以上の良いお店でした。


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